そんなわけで幽霊屋敷に住むことが決まった二人。
「お前そもそも幽霊が見えたりするのか?どうやって祓うものなんだ」
「正直皆目わかりません」
「なんだこいつ」
「いやあ僕まだまだ駆け出しなんですよね~。一回ぐらいデカイ山をあてて売れたいと思ってるんですが」
「心霊探偵ってそういうギャンブラーみたいな仕事なのか?」
「まあ考えすぎてもよくないですよ。こんなもんやってみればいいんです。ちょうどよくこの家には降霊術が使える道具がありますね。これをこうして…ムムムムム」
「似合わね~あっでも何か出てきた!!」
「なるほど…
この屋敷の幽霊好意的みたいです、よかったですね!」
「適当すぎるだろ。絶対嘘だ」
「じゃあ今度はこの屋敷の霊を降ろして話をきいてみようじゃありませんか。ムムムム…」
「ただのジジイの戯言じゃねえか」
その夜―――
ボワッ
「・・・・・・・?」
「こんばんはー」
「すすすすす透けてる!!!お化けだ!!!ちょっとリック見てみろ!!!」
「なに??何も見えないなあ」
「現実逃避してる!!見えるだろなんかすごいピンク色の…幽霊が。なんでこんなピンク色なんか知らんけど」
「なんかすごい気さく」
「ちょうどいいじゃないですか。気になることがあったら聞いてみては?」
「なんでも聞きたまえ。せっかくこんな面白い所に越してきたんだしね。
もし君たちが上手く幽霊に対処できたあかつきには、心霊探偵協会に紹介してやってもいい」
「そんな協会あるんだ。ちなみにこの男は知ってますか?」
「知らん…なにその太っちょ」
「やっぱそうですよね。こんな太っちょが心霊探偵なわけないもんな」
「ちょっと!見た目で人を判断しないでください!!差別反対!!起ーー訴!!起ーー訴!!!」
この人の好いギドリーさんに話して分かったことは、恐怖を抑えるキャンドルを作ることができる、なんかよくない人形とか出るらしい、お化けは賄賂が大好き、といったこと。
何か困ったことがあればこの人に相談すればよさそうです。
「もう聞くことがないならエロサイト見せてね」
「なるほどな…どちらにしても住むつもりなら付き合っていかなければいけないということか…。絶対引っ越さないぞ夢の都会暮らしなんだから!
…しかしあのデブ(リック)、あんなのが扱えるなら私も水晶玉を覗くぐらいできるんじゃないか。やってみよう。
ムムムムム…」
「なんか怖いの出たんだけど!」
「それにしてもお化けにばかりかまけていたが獲物を探しに行かなくてはな…ジュースだけだと心もとないし」
このジュース吸うアクション凄く可愛くて好きです。シムだな~って感じ。
というわけでナイトクラブにやってきました。
「こういう所にいってみたかったのだ。なんせあの場所ずっとじめじめしてるしヴァンパイアの世帯が二つぐらいしか住んでないし遊ぶところもないし!!人間ばっかりこういう楽しいことやっててずるい!!私だって綺麗な女性とお酒飲んだり踊ったりしたいのだ…ちょっとお姉さん血を飲ませてくれない?」
…「その牙をむけないで!」って思いっきり拒否されました。まあそれはそう。
「…貴様人間のくせに私に逆らったな」
よわよわでも彼もヴァンパイアの端くれ。怒らせると怖いのです。血を吸うアクションかっこいいねえ。でも周りの人の好感度が一気に赤色になりました。ごめんて。
こうしてみるとだいぶ自作シムが増えていて嬉しい。レクターもだいぶ堪能したご様子。
「これが都会の暮らし、都会の人間か…。ふふふ、そこの緑の若者よ、私は久しぶりに機嫌がいい。渾身のヴァンパイアジョークを聞くが良い」
最後は友好的にキャンディちゃんから血をいただきました。
やばい、この血を吸われるアクションがエロすぎて吸血鬼と人間のカップル世帯も作りたくなってきた…。
「気づいたら朝7時なんだけど…焦げちゃう焦げちゃう!!急いで帰らないとっていうか皆さん仕事は?私は無職だからいいけど…」
「何とか家にたどり着けたぞ…寝るか。なんか私の生活すごく充実してる気がする」
タンニンも本当にそう思う。